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ばあちゃんと私の物語

9年前から孫一人でおばあちゃんの在宅介護をしています。幼い頃からおばあちゃん子で育ってきた私にとって、人生で一番感謝しているのはばあちゃん。今度は私が面倒をみる番だと思って恩返ししているところです。これまでの9年間を振り返り、祖母の変化や介護を通じて経験したこと、孫が介護しているからこそ出会えた人たち、考えられないようなうれしいできごとについてまとめてみました。よろしければお読みください。

【第27話】出張歯医者さんにお願いしています

ばあちゃんの介護を続けてきて、最近、いい出会いが増えたなあと感じています。

たとえば、歯医者さん。
最初は自分の歯が痛くて、インターネットでいい歯医者さんがいないか探していたら、
「3年連続インプラント埋入本数秋田県1位」というコピーが目に飛び込んできました。
ホームページを見ると、秋田県どころか世界最大の、国際インプラント学会の
指導医資格を持っている日本でも数少ないドクターのお一人だとわかりました。
技術レベル、経験ともに高い先生にお世話になり、歯の治療をしていただきました。
それがご縁で、ばあちゃんの歯も治療していただくようになったんです。

ばあちゃんが寝たきりになり、車いすから診察台に移動するのが大変になってからは、
「訪問治療」してくださると聞いて、お願いすることにしました。
理事長先生は、東京での講義やテレビ出演が多いにもかかわらず、
忙しい合間を縫って先生自らうちにきてくださいます。

普段は介護のこと以外考えられない私ですが、
ふと周囲を見わたすと、実に多くの方々が私たちを見守ってくれていることに気づきます。
遠くN Yからわざわざ秋田まで訪ねてきてくれる友達もいますし、
頼りになる叔父や家族もいる。
「なぜ、孫のあなたがそこまでするの?」と言われることもありますが、
私はむしろ恵まれた環境にいさせてもらっていると思います。

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