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ばあちゃんと私の物語

9年前から孫一人でおばあちゃんの在宅介護をしています。幼い頃からおばあちゃん子で育ってきた私にとって、人生で一番感謝しているのはばあちゃん。今度は私が面倒をみる番だと思って恩返ししているところです。これまでの9年間を振り返り、祖母の変化や介護を通じて経験したこと、孫が介護しているからこそ出会えた人たち、考えられないようなうれしいできごとについてまとめてみました。よろしければお読みください。

【第14話】食事をしながら紅葉見物。ふたりのドライブは6年続いた

そのうちに、毎日7時間半も家の中でじっとして
流動食が終わるのをただ待っているのも味気なくなってきて、
「気分転換に食事をしながらドライブしよう」と思いつきました。
10 0円ショップで買ってきたS字フックを助手席の上にある取っ手にかけ、
そこに流動食の容器を引っかけて、盛岡まで紅葉を見に行ったり、
さくらんぼ狩りに行ったりするのです。

これを言うと、みなさん「え!?」
とびっくりされますが、
途中で水分補給できるように水筒のお湯とシリンジ(注射器)、おむつなど、
必要なものをフルセットで車に積んでおけば、それほど心配はありませんでした。

父に「走りすぎだ」と言われたくらい、
二人のドライブはその後、6年間続きました。

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