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ばあちゃんと私の物語

9年前から孫一人でおばあちゃんの在宅介護をしています。幼い頃からおばあちゃん子で育ってきた私にとって、人生で一番感謝しているのはばあちゃん。今度は私が面倒をみる番だと思って恩返ししているところです。これまでの9年間を振り返り、祖母の変化や介護を通じて経験したこと、孫が介護しているからこそ出会えた人たち、考えられないようなうれしいできごとについてまとめてみました。よろしければお読みください。

【第21話】ばあちゃんの最後の会話「せこちゃん…」

腸閉塞のあとから口数がだんだん減ってきているなとは思っていたんですが、
平成26年7月の三連休が明けてから、寝てばかりいるようになったんです。

これは様子がおかしいなと思って病院に連れていき、C Tも取ってもらいました。
ただ、そのときはどこにも異常が見つからなくて、
平成27年6月、あらためて検査入院させてもらったときに、
ばあちゃんの病気の発端になった水頭症が再発していることがわかったんです。

最後に聞いた言葉は、平成27年9月、受診に行ったときです。
その日は休み明けで病院も混雑していました。
会計で待っている間、「せこちゃん、せこちゃん」
と呼ばれたのが最後だったと記憶しています。

一年ほど前から、ばあちゃんは静かに眠るだけになってしまいました。

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