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ばあちゃんと私の物語

9年前から孫一人でおばあちゃんの在宅介護をしています。幼い頃からおばあちゃん子で育ってきた私にとって、人生で一番感謝しているのはばあちゃん。今度は私が面倒をみる番だと思って恩返ししているところです。これまでの9年間を振り返り、祖母の変化や介護を通じて経験したこと、孫が介護しているからこそ出会えた人たち、考えられないようなうれしいできごとについてまとめてみました。よろしければお読みください。

【第15話】親戚巡りで、おじいちゃん、おばあちゃんに笑顔が咲いた

だんだん慣れてくるとそれでも飽き足らず、
車でばあちゃんの兄弟、じいちゃんの兄弟の家にも遊びに行くようになりました。
長女のばあちゃんを含め、兄弟は6人。みんな元気です!
ただ、それぞれ畑を持っているので自由に家を離れることができません。
ばあちゃんのことが気がかりで、よく「姉さま、どうしてる?」と
電話をかけてきてくれました。
そんな兄弟たちにとって、ばあちゃんの出張訪問はよほどうれしかったらしく、
「よくぞ連れてきてくれた」と、みんなから感謝されることになりました。

ばあちゃんも久しぶりに兄弟の顔を見て楽しそう。
表情はずいぶん乏しくなっていましたが、それでも笑顔が出て、
兄弟の名前もしっかりわかって、呼びかけていました。

私もそれがうれしくて、今度はばあちゃんと一緒にじいちゃんの兄弟も車にのせて、
介護施設にいる兄弟に面会に行くサービス(?)も始めました。
月に1度、それが6年近く続いたので、
兄弟間のいい思い出もできたのではないでしょうか。

ばあちゃんもその頃までは抱えれば足も上がったので、
なんとか連れて歩くことができました。

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