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ばあちゃんと私の物語

9年間、孫が一人でおばあちゃんを在宅介護してきたあゆみを30話の物語にし、『孫の手』としてまとめたところ、読んでくださった多くの方から「感動しました!」「がんばってね!」と励ましのお言葉をいただきました。人から人へ手渡され、今では『孫の手』が看護学校の図書館や介護施設、認知症カフェなどにも置かれるようになり、反響の大きさを感じています。最近になって「物語のつづきはまだ?」と聞かれることが増え、思い切って、また筆をとることになりました。よろしければお読みください。

【第48話】元気になっても気をつけていること

外出先や自宅で苦手になった音、湿気、圧迫などを感じるたびに予期不安はあったものの、
5月に入ってから「発作が起きそうだな」と感じる? 思う? 考える?
ことがなくなり、パニック障害になる前と変わらなくなってきました。

先生だけに頼らず、自分でもできることをしようとインターネットで検索してみると、
「脳内のアデノシンという神経伝達物質は、
パニック発作を引き起こすノルアドレナリンのブレーキ役であるが、
カフェインがアデノシンの働きをストップさせる作用がある」とありました。
つまり、“カフェインはパニック発作を誘引する”ということ。
それからは、カフェインが含まれている食品を
摂取しないよう気をつけています。

唯一、閉所恐怖症だけはよくならず、
ホテルや新幹線、地下鉄などで、
「閉じ込められている」「すぐに逃げ出せない」と
恐怖を感じる状況は克服できていません。
先日、片頭痛がひどく、MRI検査に行ったのですが、
トンネル型の身動きが取れない狭い空間が辛く、ダメでした。
幸い、その病院からオープン型のMRIを持っている病院を紹介してもらい、
そちらで検査を受けることができました。
時代が進み、こんな機械が開発されていたなんて、
私のような病気を抱える人にとってはありがたいこと。
脳の異常も見つからず、ひと安心です。

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