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ばあちゃんと私の物語

9年間、孫が一人でおばあちゃんを在宅介護してきたあゆみを30話の物語にし、『孫の手』としてまとめたところ、読んでくださった多くの方から「感動しました!」「がんばってね!」と励ましのお言葉をいただきました。人から人へ手渡され、今では『孫の手』が看護学校の図書館や介護施設、認知症カフェなどにも置かれるようになり、反響の大きさを感じています。最近になって「物語のつづきはまだ?」と聞かれることが増え、思い切って、また筆をとることになりました。よろしければお読みください。

【第33話】5日連続救急外来へ

それから5日間、連続して救急外来にお世話になりました。
毎日強い発作が起きて、それが何時間も続くので食事はおろか水も飲めない。
でも、お腹はすいているので、少し治まると食べようとするのですが、
口元まで持って行くとまた発作が起きる。その繰り返しです。
結局、病院へ行き、「何も口に入れられないので、点滴してください」と お願いするしかありませんでした。

そのとき診てくれた先生に「食べられないなら胃カメラ検査をしたほうがいい」と言われ、
8月29日、総合病院へ行ったのですが、がんばれなかった。
涙、鼻水、よだれ…どうしても胃カメラを飲み込むことができず、途中で断念しました。
そのことを仲のいい看護師さんに相談したところ、
「麻酔をして胃カメラ検査してくれる病院がある」と聞き、今度はT胃腸クリニックへ。
「慢性胃炎でピロリ菌がいます」と診断され、薬を飲み除去することになりました。
「あとは、なるべく消化のいいものを普通に食べていいですよ」
と言われたのですが、
食べるとやっぱり発作的な症状が起きてしまい、
それから1ヶ月半近く、ほとんど食べることができませんでした。

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