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ばあちゃんと私の物語

9年間、孫が一人でおばあちゃんを在宅介護してきたあゆみを30話の物語にし、『孫の手』としてまとめたところ、読んでくださった多くの方から「感動しました!」「がんばってね!」と励ましのお言葉をいただきました。人から人へ手渡され、今では『孫の手』が看護学校の図書館や介護施設、認知症カフェなどにも置かれるようになり、反響の大きさを感じています。最近になって「物語のつづきはまだ?」と聞かれることが増え、思い切って、また筆をとることになりました。よろしければお読みください。

【第47話】回復の兆し

2月に入ると、まだ発作が起きそうな予期不安
(「また発作が起きたらどうしよう」と不安にさいなまれる状態のこと)はあったものの、
体調が良くなってきたと実感するように。
まわりからも、「顔色が良くなった」「声にハリが出てきたね」
と言われるようになりました。

その頃には、少しずつ食事も食べられるようになり、
扉を開けないと入れなかったお風呂も扉を閉めて平気に、
多少締め付け感のある洋服も着られるようになりました。

ただ、寒くて足が冷たくても、靴下をはくとどうしても圧迫感があり、
発作が起きるような気がして、真冬でも裸足のままでした。

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