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ばあちゃんと私の物語

9年間、孫が一人でおばあちゃんを在宅介護してきたあゆみを30話の物語にし、『孫の手』としてまとめたところ、読んでくださった多くの方から「感動しました!」「がんばってね!」と励ましのお言葉をいただきました。人から人へ手渡され、今では『孫の手』が看護学校の図書館や介護施設、認知症カフェなどにも置かれるようになり、反響の大きさを感じています。最近になって「物語のつづきはまだ?」と聞かれることが増え、思い切って、また筆をとることになりました。よろしければお読みください。

【第39話】病病介護になってあらためて思ったこと

私なりに病気の原因を思い起こしてみると、やはり10年前から始まった介護が
きっかけかもしれません。
慣れない介護はわからないことだらけで、不安があったんでしょうね。
ばあちゃんの徘徊がひどい時期で、
片時も目を離すことができず寝不足も続いていました。

もちろん、病病介護になっても、ばあちゃんを世話することに何も変化はありません。
ない、というより、自分の調子がどんなに悪かろうと、
ばあちゃんの世話がわかっている人は私しかおらず、やらざるをえなかった。
ただ、今までは火曜日と金曜日にお風呂に入れていましたが、
どうしても調子が悪ければ翌日にずらすなど、そこは調整しました。
強い発作が起き病院へ行きたくても、ばあちゃんを一緒に連れていくことも、
1人置いていくこともできないときは、
近くに住む弟、実家の父母に来てもらい、ばあちゃんと留守番してもらいました。
あのとき助けてくれた家族には本当に感謝しています。

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