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ばあちゃんと私の物語

9年間、孫が一人でおばあちゃんを在宅介護してきたあゆみを30話の物語にし、『孫の手』としてまとめたところ、読んでくださった多くの方から「感動しました!」「がんばってね!」と励ましのお言葉をいただきました。人から人へ手渡され、今では『孫の手』が看護学校の図書館や介護施設、認知症カフェなどにも置かれるようになり、反響の大きさを感じています。最近になって「物語のつづきはまだ?」と聞かれることが増え、思い切って、また筆をとることになりました。よろしければお読みください。

【第46話】『孫の手』が大活躍!

入院中、ばあちゃんは乾燥や風邪の予防でマスクをしています。
そうすると、まわりの人は年齢がよくわからないみたい。
おまけに髪が短いので、「(あなたの)ご主人ですか?」なんて聞かれることもしばしば。
そんなときは、「違います! ばあちゃんです」「私は孫で、介護して10年なんです」
とお話するのですが、『孫の手』を読んでもらえればすべてがわかる!
何か1つでも参考になることがあれば… ということで、
「もしよかったら、これにいろいろ書いてあるので読んでみてください」と お渡しすることが増えてきました。

あとは、これまでお世話になった総合病院の先生方、看護師長さん、
病院に研修に来ている看護学校の先生に『孫の手』をお渡ししたところ、
看護学校の先生からは「学校の図書館に置かせてもらっていいですか?」と言っていただき、
看護師長さんから総看護師長さんの手にも渡り、たくさんの方に孫の手を読んで
いただくことができました。
孫の手を読まれた方々から「『孫の手』読んだよ!」「どこで売ってるの?」と
声をかけていただくようにもなりました。

訪問美容師さんにもお渡ししました。
すると、「私が訪問する介護施設のご家族にも配りたいから、40冊もらえますか?」
とうれしいご相談が。
介護に関する冊子は役所にも置いてあるけれど、
専門用語で書かれているものが多いので一般の人が読むには難しいようなんです。
その点、『孫の手』は私の素人目線で介護のことを書いてあり、
イラストもあってわかりやすいということでしたので、喜んで差し上げました。
その後、40冊が80冊になり、そのうちの何冊かが秋田市内の認知症カフェにも
置かれているそうです。
同じ訪問美容師さんから、「『孫の手』を読んで話を聞きたいという人がいるんだけど…」
というお話もあり、反響の大きさに私自身驚くとともに、身が引き締まる思いがしています。

『孫の手』をつくったことで、ほんの少しですが誰かのお役に立てているのかな…
とうれしい気持ちでいっぱいです。

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