【第44話】お正月に起こったばあちゃんの異変
年が明けた平成29年1月3日のことです。
それまで比較的安定していたばあちゃんが熱性痙攣を起こしました。
みなさんも起床後に伸びをしたり、あくびをしたりすると思いますが、
調子のいいときのばあちゃんは、猫みたいに可愛い顔をしてまっすぐ伸びをするのに、
熱が上がり出すと顔をしかめて首を横に曲げ、目を半開きにした状態で伸びようとするんです。
この日も「変な伸び方をしているな…」と思い、こまめに熱を測ってみると、
1時間のうちに、36.7℃、37.2℃、37.6℃、38.3℃、39℃と一気に熱が上がり、
手足をピンと伸ばしたままピクピク震え始めました。
急いで救急車を呼び、病院へ搬送してもらい、そのまま入院。
いろいろ調べてもらい、熱の原因は「尿路感染」とわかりました。
さらには膀胱内に結石を4、5個発見。
石が悪さをして熱が出たのかもしれないということでした。
その後、抗生剤の点滴を受け、泌尿器科で内視鏡手術を行い、
石を砕いてもらうことで症状は治まりましたが、
熱で肺炎などを発症すれば、命にかかわることも考えられます。
ばあちゃんにはもともと水頭症という病気があり、
てんかん系の発作を起こす可能性もありました。
ばあちゃんに何かあったら…と
考えるだけで、心臓がドキドキします。
お正月早々、ヒヤッとする出来事でした。