【第36話】病名は「パニック障害をともなう恐怖症性不安障害」
セカンドオピニオンを受けに行ったKクリニックでは、
初回に保健師さんから1時間ほどの問診を受け、
院長先生の診察は3週間後の10月25日の予定でした。
運よくキャンセルが出て10月14日に診察していただくことができ、
そこで初めて「パニック障害を伴う恐怖症性不安障害」と診断されました。
T先生は、パソコンの画面に出てくるイラストを指差しながら、
「広場は苦手じゃないですか?」
「エアコンの暖かい風は苦手、逆に冷たい風は大丈夫ですよね?」
「狭いところは苦手じゃないですか?」
「暗いところもダメですよね?」
とおっしゃいます。
T先生が言う症状は、私にピッタリ当てはまっていました。
初めて自分の体調の悪さを理解してくれる医師に出会えたうれしさで、
胸がいっぱいになったのを覚えています。
そして、脳はすべてを記憶しているから、同じ状況になれば発作が起きやすくなること、
その状況を避けながら、脳内のセロトニンという神経伝達物質をコントロールする
SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)を服用することで、
時間はかかっても確実に回復していくと説明を受けました。