1年半ほど前のこと。朝、いくら呼びかけてもばあちゃんの反応がなく、あわてて救急車を呼びました。救急隊員さんが酸素濃度をはかると、数値がとても低かった。どうやら痰がつまって酸素が取り込めなくなっていたようです。救急車のなかで、鼻から酸素を入れるとすぐに意識は回復しましたが、それまではこちらのほうが生きた心地がしませんでした。
そのまましばらく入院した際、看護士さんとも相談して
「自宅に酸素濃度測定器があったほうがいいね」ということ
になり、痰の吸引器とセットで購入しました。
うちでは毎朝、酸素濃度をはかっていますが、ばあちゃんの場合、酸素濃度が90%を切ると痰が絡んでいる合図。すぐに吸引器で痰をきれいに吸い取ります。すると、酸素濃度もあっという間に正常値に戻るので、目で確認できて安心です。
酸素濃度測定器は、濃度と脈拍さえわかれば安いものでいいと思います。私は訪問看護師さんにお願いして購入しました。値段は3万円弱くらいだったと思います。
「酸素濃度測定器を買った理由」でも書いたように、酸素濃度測定器と痰の吸引器はセットで購入しました。
最初はやはり怖かったです。看護師さんに教えてもらってもなかなかコツがつかめず、鼻の粘膜を傷つけて鼻血を出したり、のど仏に当たったり。でも、回数をこなすうち、耳と勘を頼りにうまく吸引できるようになりました。ばあちゃんの体の形状に慣れてきたのかもしれません(笑)。管はまっすぐ入れるより、先をクルクル回転させながら入れてあげると、痰の吸い付きがいいように感じます。
今は、寝る前に吸引するようになったせいか、夜中に何度も
せき込むことがなくなり、吸引の回数もずいぶん減って楽になりました。
そのまましばらく入院した際、看護士さんとも相談して
「自宅に酸素濃度測定器があったほうがいいね」ということになり、
痰の吸引器とセットで購入しました。
吸引器はつねにベッドサイドに準備しています。いつでも使えるよう、容器に水を張り、哺乳瓶を消毒する液(私はミルトンを使っています)を2滴入れて、管を浸けっぱなしにしておきます。管のサイズは病院で使うものより細いほうが便利だと思います。口から取りにくいときは鼻から取るなど、細いほうが応用がききますから。管は一週間に1回、新しいものと交換しています。
値段は4万円弱くらいで、これも訪問看護師さんにお願いして購入しました。管の交換も含めるとコストはそれなりにかかりますが、在宅で介護する以上、この出費は仕方ないと思っています。
2年前に腸閉そくを起こして入院したとき、病院で一日何度も看護師さんがばあちゃんのお腹の音を聴きにきて、腸が正常に動いているか確認していたのを見て、私も「家で使おう」と買うことにしました。インターネットで探して、2,000円ぐらいだったと思います。
そのまましばらく入院した際、看護士さんとも相談して
「自宅に酸素濃度測定器があったほうがいいね」ということになり、
痰の吸引器とセットで購入しました。
ばあちゃんはもともと便秘症のうえに、年齢とともに腸の動きが弱くなっています。流動食のあと、聴診器を当てても、音がまったく聞こえないこともあります。
そういうときは、お腹をマッサージします。腸の曲がっているところに便がたまりやすいので、お腹の両脇をやさしく刺激するようにもみ、次にお腹全体を「の」の字を描くように10分ぐらいゆっくりマッサージしたあと、再び聴診器で聴くと、腸がグルグル動きだしたのがわかります。